■芙蓉雅@西川京介さまのオリジナル詩篇・童話・小説は 「芙蓉雅オリジナル小説と詩の館」
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■登場人物
立村上総・清坂美里・藤野詩子・杉本梨南
「葉月の流星サービストラック・羽飛貴史の場合」「少女の時 ふるえる時間」「柳條梢色づいて」をお読みいただいたみなさまにはかなり笑っていただけるかと存じますので、どうかごゆるりとお楽しみくださいませ!
<中略>……立村くんがお母さん繋りで詩子ちゃんと知り合い、なにかの用事でふたり並んで歩いているところを美里が目撃し、ショックを受ける……なんていう展開になったらもう最高かも!! そして美里と梨南が手を組んで、ふたりがどういう関係なのかを暴き出すとか……うーむ。流石にこれはちょっと無理があるかなと思いつつ、でも「先輩っ!! 御褒美にBをしたこと(正確にはさせたこと)、忘れてませんよね!?」
と、梨南が立村くんと詩子ちゃんの間に割りこみ、
「最低よ、立村くん! 杉本さんにはBを、わたしにはなんにもしてないのに、詩子ちゃんにまでちょっかいだそうだなんて!」
「ええ!?清坂氏、なんでここに……それに杉本まで……」
喫茶店で狼狽する立村くん。そして舞台の打ち合わせをしていた詩子ちゃんは美里の存在に気づくと、
「良かった、美里!」とかつての親友に抱きつく。「実はわたし、密かに探りを入れてるところだったのよ。でも今の美里の発言によって、美里がまだ清らかな身であることがよくわかったわ! さあ、早くこんなシケた喫茶店なんか抜け出して、ふたりきりで素敵な時間を過ごしましょう!」
「え? 詩子ちゃん、何言って……」
「じゃあね、立村くん。お母さんによろしく」
詩子ちゃん、美里を連れてマッハの勢いで喫茶店『バーバラ』を出て行く。当然のことながら、彼女が食べていたラズベリーハワイアンドリーム(¥860)は自動的に立村くんの奢りということに……。
「……藤野さんと清坂氏って知り合いだったんだ」
「知らなかったんですか、先輩」
詩子ちゃんがこれまで座っていた席に腰掛ける梨南。
「いや、しつこいくらい俺のつきあっている彼女について聞いてはいたんだけど……まさかそういう意味だったとは……」
「そういう意味ってどういう意味なんですか、先輩」
「つまりその、同性愛というか、レズビアンというか……」
「え、清坂先輩ってレズだったんですか!? あれ? でも立村先輩ともつきあっていて、先輩がなかなか手をだしてくれないということを気に病んでいたことを考えると……つまり、清坂先輩は両刀使いということなんですか?」
大マジな顔で真剣に上総にそう尋ねる梨南。
「いや、それはどうかな、杉本。藤野さんのただの一方的な片想いである可能性がかなりのところ高いわけだし……」
「なーんだ、簡単ですよ、先輩。先輩が藤野さんと清坂先輩のお相手を両方一緒にすればいいんです。あ、でも先輩持久力ないっていうもっぱらの噂ですから、なんでしたらわたしが先に実験台になりましょうか」
「(絶句)……杉本、俺が相手だからいいようなものの、他の男には絶対、Bをさせたり、今言ったみたいなことを言うなよ。男はみな狼なんだから」
「わかってます。ふたりきりの秘密ですね」
「じゃあ、そろそろでようか」
上総、席を立つ。そして美里と梨南の分の飲食費──フルーツパラダイスZ(¥880)とウキウキピーチアイランド(¥750)──も一緒に支払い、自分のメロンソーダ(¥400)だけが何故かまともそうに思え、少しだけ悲しくなる。
「ここって、なかなかメニューがマニアックなお店ですね。今度何かの打ち合わせの時に、もう一度連れてきてください」
「う、うん、いいよ」と答えながら上総、財布にぎりぎりのお金しか入っていなかったことに少しだけ狼狽。しかしそこほ男の意地。なんとかうまくごまかして店を出た。
そしてこのあと果たして美里と詩子がどうなったのか、誰も知らない……。
★いつもながら感謝!です。芙蓉雅さまからいただいた、新作「青潟大学附属シリーズパロディー」いかがでしたか?たぶん、こちらの方が面白いと思われる方大だろうなあ。私も打ち込んでいるうちに笑い死にそうになりました。ただし、次回この設定が本作に生かされることは、まずございません。どうかご容赦を!!★