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 ★青潟大学附属中学生に100の質問★

多謝!!@ブロッサム(たけさま)内「中学生に100の質問」
BU
からいただきました!

──プロローグ──

学校祭が終わったばかりの夕方。手作業の掃除は終わっていたけれども、まだまだ紙くずやジュースの空き缶が転がっている教室の中、窓べに持たれている三人の姿。すっかり制服も着崩れている。ひとりはネクタイをぼんやりしながらも直しているが、もうひとりは外したままポケットにつっこんでいる。机に腰掛けたのこりのひとりは、指先で唇をなぞり、ふうっとため息をついた。
「なんで俺たちこんなこと書かねばなんないんだよ。ったく、班ノートの教訓が生かされてねよな」
「菱本先生全然懲りてないってことか」
{ほんっと。よりによって学校祭終わった直後に提出しろだなんて、誰がやるかっていいたいよね!貴史、どうする?」
「どうもこうもねえだろ、適当に書いて出すしかねえよ。な、立村、これから大学の学食で食ってかねえ? 三人でさっさと片付けちゃおうぜ」

二年D組担任、菱本守先生はよりによって、学校祭最終日の帰りの会において、いきなりプリントを配りだしたのである。
題して、「青潟大学附属中学生に100の質問」。
「みんな、疲れていることだろうが、あす一日休みなんだし、じっくり十四才の自分を見つめ直すのもいいんじゃないかな。聞いてるのか? 立村」
すねに傷を持つ身の立村上総は黙ってプリントに目を落としている。
奥の席から清坂美里が交互に上総と先生を見つめている。
ろくすっぽ読まずにぐしゃぐしゃとかばんに詰め込むのは羽飛貴史。
この時、三人の心には「裏・班ノート事件」の記憶がちらついていたのは言うまでもない。
(ちなみに「裏・班ノート事件」についてもっと詳しくお知りになりたい方は、「めくれぬあとがき」をご一読くださいまし!)
 
大学生協でスナック菓子を三袋買い求め、珈琲ゼリーをスプーンで口に運びつつ、三人は先生に提出用の答えを思案した。
──だあれが本音なんて書くってか。
以下、三人の会話が続く。紙に残る言葉とは全く異なっていることをご理解いただきたい。
 



1.まずは自己紹介をお願いします(名前、性別 等)

貴史:青大附中2年D組、羽飛貴史(はとば たかし)。苗字は読めない奴多いけど、名前で呼ばれりゃわかるよな。
美里:同じく2年D組、清坂美里。この辺は普通でいいよね。
上総:同じく2年D組、立村上総、と書くわけか。なんかいやだな。こういうのって。
美里:どうしたのよ。あんたそのくらいは問題ないでしょが。
上総:いやなんていうか(口篭もる)
貴史:知らねえのかよ、こいつ自分の名前死ぬほど嫌ってるぜ。一度冗談で、一年の時立村の下の名前呼んだことあったけど、一週間シカトしやがった。
上総:人にはそれぞれこだわりがあるんだって! 関係ないだろ!


2.あなたの人格はどんな感じ?

美里:うーんとね、すべてのことに全力投球、曲がったことが大嫌い、ってとこかな?
貴史:言い方帰れば単純馬鹿ってことかよ。
美里:あんたと一緒にされたくはないってば。でも、白々しい嘘言ってごまかすようなことはしたくないわよね、立村くん!
上総:(あてこすられたような気持ちになったのか)時と場合によるんじゃないかな、それって。
美里:(全くその意識はないのだが)えー、そんなの絶対変だよ! だってさあ、いいかげんなこと言われたらあんた、腹立たない?(以下、ずらずらと続く)

3.私立中学生? それとも公立中学生(?)?

美里:今更こんなこと聞いてどうするのよ、菱本先生。自分が青大附中生であることを忘れたと思ってるんだろうかしらん。
貴史:うちの母ちゃん、月謝払う時いつも言うんだぜ。「あんたが公立行ってたら、今度の家族旅行はハワイにいけるかもしれなかったのに!」って。俺が行くならもっと南の島とか、無人島とか、そういうワイルドなとこに行きてえな。
上総:公立には行きたくないな。絶対。(ぽつりと)


4.どこの中学生ですか? 都道府県名でお答えください(秘密ならいいです)

貴史:だから、何でそういうわかりきったこと書かねばなんねえんだよ。青潟市に決まってるだろが!
美里:秘密にすることもないけどね。
上総:よく占いなんかで、同じ文字を筆か万年筆で書かせて、人の心理や性格を読み取るっていうのがあるから、もしかしたらそれを狙ってるのかな、菱本さんは。
貴史&美里:(んなことねえだろ、といわんばかりの顔で頷く)

5.ちなみに4で答えたところは好きですか?

上総:地域限定。うちの近くは好きじゃない。
美里:品山のこと?
上総:なんか、あのあたりうろついてると、息が続かなくってさ。
貴史:俺は青潟嫌いじゃねえけど、でもおなじとこばっかはやだな。別のとこ行ってみたいって気はする。
上総:だろ、同じ場所よりも自分のこと知らない人たちのところに、一から始めたいって気持ちあるだろ?
美里:立村くん、なんかあんたってにげたがってなあい?


6.あなたの学校は家からどのくらい離れていますか?

上総:自転車で40分くらいかな。最近は自転車こいだり近道するのも慣れたから。
貴史:俺は自転車で十分もかからねえな。美里も同じくらいか。
美里:そうね、それにしても青大附属って、それなりに遊ぶ場所はあるけど、洋服屋さんが少ないような気がするのは気のせい?
上総:人気の多いところと少ないところが露骨に分かれてるな。このあたり。大学生の人が集まる場所は結構にぎわってるけど、反対側は地味なお茶屋さんとかも多いみたいだしさ。
美里:ずいぶん詳しいね、立村くん。そういうとこ知ってるんだったら、今度貴史と三人で行こうよ!あまりうるさくないところに!
貴史:立村、お前無言だけどどうした?
上総:(心ひそかに、ふたりのはしゃぎぶりにため息をつく。連れて行けるわけないってと)


7.あなたの学校は新しいですか? 古いですか?

上総:戦争が終わってから出来た学校なんだろ? でも前身が専門学校だったってのは聞いたことある。
美里:ふうん、そうなんだ。でも建物は新しいよね。
貴史:しょっちゅう工事してるだろ。新しいものはどんどん取り入れるのが得意だとかさ。まあ俺としては、冷房暖房すべて完備、まかりまちがっても石炭ストーブやまきストーブでないことだけで十分だと思うぞ。
上総: 確かに。この前生徒会訪問で来ていた水鳥中学の人も言ってたな。石炭ストーブでみな、給食の牛乳瓶温めて飲んでるって。

8.生徒数は何人ぐらいですか?

上総:一学年四クラス、一学級三十人。と計算すると……清坂氏、悪い、計算してもらえるか。
美里:オッケー、一学年120人、かける三年分、ということで、360人。多いのかな、少ないのかな。
貴史:俺たちが行く予定だった公立では、小学校四校が集まってくるってことで、一学年そのくらいだったような気がするけどな。

9.一学年何クラスありますか?

上総:AからDまであるから四クラス。
美里:そうか、そう考えると少ないかもね。小学校は五クラスだったし。
貴史:まあ、今の段階でほとんど、同じ学年の連中と顔見知ってるから、ちょうどいいのかもなあ。卒業まで顔わからね、って奴はいそうにないし。

10.1クラス平均何人います?

上総:だから、三十人ちょうどだって。いいかげんしつこいな、この設問。
美里:立村くんもそう思う?
貴史:わからねー、菱本先生の考えてることってなあ。

11.得意教科は何ですか?(いくつでもどうぞ)

貴史:体育、美術。あとは知らん。あ、音楽もか。聴くのはな。
美里:あんたは鈴蘭優の歌以外関心ないくせに。
貴史:悪いか、どーせお前は家庭科だって言いたいんだろ。
美里:だってパジャマ縫ったりするのって好きだもん! 結構おしゃれに燃えるのよみんな。立村くんみたいに簡単に答えられないもんね。立村くんならもう。
上総:どうせ俺は語学馬鹿だよ。悪かったな。

12.その自信の程は??

貴史:ま、立村は自信度100%ってとこだろ。お前、英語でトップ譲ったことほとんどねえだろ。
上総:羽飛だって、美術ではずしたことないだろ。いつも玄関に飾られてるじゃないか。
貴史:そりゃあ、俺、芸術的な絵、得意だもんな。人呼んで、ダイナミックな魅力とも言う。
美里:私はねー、うーんと。それなりにいい点取ってるよ。ただ料理はどうかなあ。
貴史:どうせ今度の料理実習で出来の程がわかるってわけだ。
美里:立村くん、嘘でも言いからお世辞いいなよ。女子たちの間であんた評判悪いよ。せっかく味見してるのに、無言だったって。舌が肥えてるのはわかるけどさ。
上総:(無言で頷く)

13.では逆に苦手な教科は何ですか(いくつでもどうぞ)

上総:俺に対する嫌味なんだろうな、きっとそうだな、きっと。
美里:立村くん、卒業したら電卓おおっぴらに使えるんだから自信持ちなよ。
貴史:そうだぜ、立村、お前の数学能力見ていたら、俺や美里の苦手科目なんてたいしたことないような気、してくるもんな。
上総:(全然フォローになっていないと思いつつも頷く)

14.なぜそう思う?

上総:だってさ、どうしてマイナスとマイナスかけたらプラスになるんだ? そのあたりからわからないんだからさ。
貴史:そういうもんだと思っとけばいいじゃねえかよ。
美里:ずっごく不思議に思ってたんだけど、立村くん。もしかして、人を数えたりする時、途中でどこまで数えたか忘れたとか言うこと、ない?
上総:(鋭いところを突かれ、頷く)。
美里:そうじゃないかと思ったんだよね。どうしてだろうね。
上総:俺もそれは知りたい……。

15.この前のテストの感想は?

上総:数学以外は、まあまあかな。
貴史:まあまあとは言わんが、赤点なかっただけでも十分だ。
美里:私……英語がまずいかも。どうしよう。
上総:よかったら今度,教えようか?
美里:(ひそかにラッキーと喜ぶ)うんうん!今度ぜひぜひね!
貴史:美里、お前こういうところは抜け目ねえよなあ。
美里:(上総に見えないところで蹴りをいれることを決意する)

16.親には見せた?(笑)

貴史:見せた。というか奪われた。すっげー怒られた。
美里:お姉ちゃんに取られて、そこから親へ。英語以外はなんでもなかったんだけどね。一科目くらいだめでもいいじゃない!もう!
上総:見るも何も、結果が学校から親に送られてくるだろ?たぶん見られてるだろうしさ。

17.見せたと答えた人も、見せてないと答えた人も、それは毎回同じ?

美里:だからお姉ちゃんが悪いのよ! こっちだって隠しておきたいものいっぱいあるんだから!
貴史:親、うるせえもん。見せなかったらえんえんと嫌味言われるか、勝手に部屋に入ってこられてさ。
美里:あれ、貴史、部屋に鍵つけたんじゃなかったの?
貴史:俺が学校に行っている間に、勝手に壊しやがった!
上総:たぶん、毎回同じだと思う。父さん、なんも言わないし。

18.塾通いですか?

美里:全然行ってない。行く必要ないって言われてる。
貴史:それ以前の問題。学費だけで金ないからだめだって。
上総:だって、青大附中の入試の時言われただろ? 塾なくてもそれなりにフォローしますよって。うちの親それ信じてるからさ。
美里:でも、そうだよね。うちの学校って、エリート校なんてお笑いめいたこと言ってるけど、塾行ってる人いないね。
貴史:やっぱし、金がねえんだよ。それしかねえ。



19.家庭教師付いてますか?

貴史:いないというか、家庭教師なんてつけてる奴いるのか?
美里:噂によると、すい君が一年の頃、つけてもらってたって聞いたことあるよ。
上総:あ、あれな。二年に入ってやめたって。
貴史:それどうしてだよ。
上総:奈良岡さんにきてもらって一緒に勉強したほうがいいからって、お願いしたらしいんだ。ただだし。
美里:ええ? そりゃあ彰子ちゃんは数学成績いいけど。それ以前の問題として、南雲くんはどう思ってるの?
貴史:あの女ったらしが口出しできると思うのかよ。まあな。奈良岡のねーさんじゃあ、彼女っていうより、親だろうしなあ。



20.自分は物覚えいいほうだと思いますか?

上総:良くない。絶対よくない!
美里:数学関連は立村くん見事に記憶力悪いよね。
貴史:俺は結構物覚えいいぜ。テレビ番組で見落としたことなんてほとんどねーし。
美里:あんたそれって別の意味でまずいんじゃ……。

21.今、部活には所属してますか?

上総:うちの学校って委員会が部活だろ?
美里:そこまで言うとかわいそうだよ。私だってテニス部に入りたかったんだから。
貴史:お前、まじで? でもなんでやめた?
美里:だってさあ、評議委員会やってるし。
貴史:あの超短いスカートはいて、太い足出すのがいやだったからじゃねえのか?
美里:(当然蹴りを入れる)


22.所属していると答えた人は、何部ですか?

上総:評議委員会は部活だよな。感覚としては。
美里:そうね。演劇部も文芸部も美術部もみーんな網羅してるよね。
貴史:運動部ってなあ、なんか上下関係がうるさそうでやだ。
上総:羽飛、この前もまた、バスケ部からお誘いきたという噂、なんだけど。
貴史:バスケだけじゃねえよ。男子バレー部、陸上、サッカー、みーんな。断った。
上総:なんか、青大附中運動部が一丸になってスカウト合戦繰り広げてるって奴か?

23.なぜその部に入ろうと思ったのですか?(無所属の人はとばしていいです)

上総:じゃあ飛ばそう。委員会だもんな。
貴史:同じく。


24.大会(その他)に出たことはありますか? そしてその戦跡は?(無所属の人はとばしていいです)

上総:「委員会最優先主義」をぶっつぶそうとする教師連中のたくらみとしか思えないな。以下の設問。
貴史:立村、前から言おう言おうと思ってたけどな、お前どうして卓球やらねえの? お前、強いじゃん。
上総:同じく、運動部関係はいやなんだよ。体力続かないし。評議やってるし。
貴史:もったいねえよなあ。お前、球技大会以外ではこの才能生かしてねえもんなあ。

25.部活での辛かった経験があれば語ってください。

上総:評議委員会で言えば、いっぱいあるけど。
貴史&美里:じゃあとばそとばそ。

26.その部に入る前、ほかの部に入っていたことはありますか? もしそうだとしたら、なぜ移動したの?

貴史:小学校の頃、サッカーやろうと思ったことはあったんだ。けどなあ、すげえリンチばっかりで、たまったもんじゃねえなってさっさとやめた。
上総:それは初めて聞いた。
貴史:まあ俺があのまま残ってたら、エースストライカーになっていた可能性はあるんだけどな。
美里:上級生ぶちのめしてたら、止めさせられても文句いえないよね。貴史。

27.無所属の人へ質問。部活やめたことに関しての心残りはありますか?

上総:やっぱり、青大附中は現在「委員会最優先主義」ですから、全くなし。
貴史:体は動かしたいけどなあ。どっか、うっとおしい形でなく、バスケとかやれるとこねえかな。
美里:町内会でやってるじゃない。「パパさん運動部」って、ああいうのに参加させてもらえば? あんたって町内会で受けいいし、大人ばっかりだから勝負つけやすいし。

28.「自分は誇り高き帰宅部だ!」と言える自身はありますか?(帰宅部じゃない人はとばしていいです)

上総:青大附中は「委員会最優先主義」だから帰宅部なんかじゃない!
貴史:おお、俺はそうだ。誇り高い帰宅部だ! 
美里:あんた、やっぱりバスケ部入りなよ。呼ばれているうちが花だよ。

29.(部活について)実は内申書が心配だったり・・・
上総:委員会活動は内申書に問題はないような気、するんだけど。
貴史:かえってやってねえって方がまずいのかよ。まあいっか。どうせ青大附中はエスカレーター式だし。
美里:そうね、小学校の頃にとことん、ひどい内申付けられてるから、もう怖いもんないもんね!



30.その部活(帰宅部含む)に入ってよかったことは?

上総:だから、評議委員会を部活として考えていいんだろ?
美里:どうせ立村くんにとっては、本条先輩と出会えたことが最高の収穫なんでしょ!
上総:うん、本条先輩に出会えたおかげで、人生変わったなあ。
貴史:立村、お前本当にあの噂ほんとうか、なんとかホモ説って。
上総:ううん、そんなことないよ。
美里:(無言。ひたすら上総を見つめている)



31.逆に後悔したことは?
上総:ない。評議委員会に関しては、全くない。……いや、あるか。
美里:もしかして……冬休み恒例の、あれ?
上総:(大きく頷く)
貴史:なんだよそれって。
美里:ほら、評議委員会毎度恒例の「ビデオ演劇」よ。立村くん、去年は「忠臣蔵」で、浅野の殿様やらされて、発狂しそうな声で結城先輩に切りかかったもん。
上総:人生、最大の汚点そのもの。でも清坂氏もあの時は、お軽で大石役の本条先輩と組んだだろ?
美里:妬けた?(小さく)
上総:(よくわけがわからない顔で)え?
美里:もういい、聞かない!

32.先輩との付き合いは上手いほう?(3年生も答える)
上総:たぶん、一度もしめられてないこと考えるとそうかも。
貴史:お前、先輩受け異常にいいよなあ。
美里:ほんと、どうしてここまで化けの皮かぶれるの?
上総:被ってるってことないけど。
美里:この前の夏合宿だって、一日中本条先輩とくっついててさ。それに、ホテルの部屋までむりやり本条先輩にのとこに変えてもらってたくせに! ねえ、何してたの。
上総:(無言。うつむく。評議委員会合宿の夜については「涼月慕情」を参照のこと)

33.先輩の呼び方は?(例:○○先輩 ○○君・さん)

上総:当然「先輩」で呼ぶよ。
美里:立村くん、やはりさ、新井林くんにもそう呼ばせたほういいよ。
上総:向こうがそうしたがらないんだからしかたないよ。
貴史:おい、あの新井林って奴、立村のこと呼び捨てにしてるってか。
美里:まあ、そういわれてもしかたないことはわかってるけどね。立村くん。

34.はっきし言って先輩は恐い?

上総:怖い時はものすごく怖い。限定本条先輩。
貴史:お前、もしかして先輩イコール本条先輩のことしか考えてなくねえ?
美里:やっぱりねえ。立村くん、前から聞きたいと思ってたんだけど、本条先輩のどこがそんなに好きなの?
上総:すべてが理想だから。
美里:あの、うまくいえないんだけど、ほら、あの、ああいうといこも、真似したいと思う?
上総:ああいうことって?
貴史:お前鈍感だなあ。ほら(と、耳打ち)
上総:(いきなり真っ赤になりつつも)いや、それは絶対ない! だって本条先輩はそういうふうに見えて本当は違うんだって。ほら、みんなが誤解してるかもしれないけど……。
美里:なんでそこまで必死にかばおうとするのかなあ。なんか一種の「愛」を感じるんだけど。
上総:愛?そりゃあ、本条先輩のことを……。
貴史:お前、自分で何言ってるか理解してねえだろ、次だ次!

35.先輩のいいところは?

上総:頭が切れてそれでいて人の信頼を集めてるところ。がさつに見えて細かいところ見てるところ。不真面目なように見えてひたむきなところ。とにかく数え上げれば切りないよ。本条先輩みたいになりたい、のが俺の最大なる野望かな。
美里:大切なこと忘れてるよ。立村くん。
上総:なに?
貴史:だあかあらあ、お前鈍すぎだぜ。(耳打ち)
上総:(再び赤面しつつ)いや、だからそれは別だって。それに、周りでは100人切りとか言われてるけど、本当はふたりだけであって、先輩は真剣に付き合ってるって。
美里:ふたり彼女がいて真剣につきあってるのを通称「二股」って言うの!



36.逆に先輩の嫌なところは?
上総:だから、そのいわゆる、女癖の悪いとこかな。
美里:私たちに言われてあわててごまかしたんじゃないの?
貴史:俺もそう思う。俺だったらすげえうらやましい。
上総:付き合うのはひとりでいいと思うんだけど、違うかな。ひとりだっていろいろしなくてはいけないことがたくさんあって、大変だと思うし。
美里:しなくてはならないことってなによ?
上総:(当然の顔で)行事関係の処理とか、プレゼントとか、どこかに連れて行くこととか。あれって「やらなくちゃいけないこと」なんだろ? 南雲がそう言ってた。
貴史:(思いっきり頭をはたく)立村、頼む,お前もう少し大人になれよ!(美里に向かって)ま、浮気される心配はないってことだな、安心しろ、美里。
美里:そんなこと言ってないもん! でもやっぱし、立村くんって、変!

37.やっぱり、中学校には先輩後輩の身分(?)は必要だと思いますか? また、なぜそう思いましたか?

上総:あった方が面白い。でも、なくても別にいいけど。
貴史:面白いってなんだよ。
上総:やはり、いろいろ教えてもらえるっていうか。話を聞いてもらえるしさ。
美里:立村くん、先生に対してはすっごく冷たいけど、本条先輩限定ではすっごく甘ったれだよね。
上総:いや、あまったれているつもりはないんだけど。
美里;本条先輩も言ってたよ。「あの甘ったれ」って。
上総:ほんとかよ、なんかそれはいやだなあ。
貴史:なんか自覚ないのがまずいぞお前。

38.今現在の担任の先生は、何の教科担任ですか?

美里:社会科。だから歴史の授業の時は脱線の嵐。
上総:いいかげん歴史上の人物に自分の青春時代の思い出を語るのはやめてほしい。
貴史:いいじゃねえか、俺好きだぜ。


39.その担任の先生のいいところは?

上総:見つけられないんで、お前ら二人に任せる!
美里:情熱的なところ。生徒のことを一生懸命考えてくれるとこ、でもうざいかも。
貴史:菱本先生いい奴だと思うぜ。立村どうしてそう嫌うんだよ。
上総:生理的な問題だ……。


40.逆に、嫌なところは?

上総:他人がそっとしてほしい時にずかずかあがり込んでべたべたしようとするところすべて!
美里:そんなに嫌いなんだ……立村くん。
貴史:(顔を見合わせる)まあな、お前と菱本さんとは天敵、だもんなあ。
41.自分のクラスはいいクラスだと思いますか? なぜそう思うかも教えてください。
上総;いろいろあるにせよ、いいクラスだと俺は思う。
美里:男女仲良しだしね。居心地はいいんだけど……。
貴史:どうした?
美里:ここだけの話だけど、なんか一部の女子に私、すっごく嫌われてるみたいなんだ。
貴史:ほんとかよ。
美里:ほんとだよ。最近私に近づいてきて、「立村くんのどこがよくて付き合ってるの」とかさ、「三年の先輩のほうがかっこいいのに」とかさ。よけいなお世話だって言いたいよね。立村くん!
上総:いや、そういう考えもありではないかなあと。
貴史:(思い切り上総をどつく)立村、お前どうしてそう自信なさげなんだよ!ったく、見てていらついてくるぜ。

42.あなたは委員会活動してますか? している場合何委員かも教えてください。

上総:もちろん、評議委員会。やっとまともな設問が出てきたよ。
美里:同じく評議委員会。もう部活のとこで答えてるようなもんだよね。
貴史:やっぱ、体育委員会に入るべきだったかと後悔している……。

43.クラスではなに係りですか?

上総:委員会と係の差ってなんなんだ?
美里:学校によるんじゃないの? 
貴史:ほら、小学校の時のように、花に水をやる係とか、うさぎにえさやる係とか。

44.うちのクラスはいじめなんかないYO!とはっきり言えますか?
上総:ないよ。その点は自信もって言える。
貴史&美里:(自分が叩かれてることに気付いてないのか、あんた、と心でつぶやき、目を合わせて頷く)

45.いじめにあっている・あったことがありますか? ある人は、どういう気持ちでしたか?
上総:ノーコメント。あまりこういうのは言いたくない。
貴史;小学校の頃は、担任にいじめられたって奴だな。最後までとことん。そうだろ、美里。
美里:うん、ほんっとあの沢口先生って私たちにすっごく恨み持ってたよね。
上総:(無言で聞き流している。この辺の事情は「めくれぬあとがき」にあり)


46.ここだけの話、いじめに参加しちゃったことはありますか? ある人は、そのことについてどう思いますか?

上総:ないと思うけど、人に寄っては受け取り方違うかもな。
美里:私は姑息なやり方、大嫌いだから絶対なし!
貴史:そうだなあ。許せないなあ。やっぱり正々堂々とやらねばうそだぜ。


47.いじめについてどういう考えを持ってますか?

貴史:最低だな。人間として締められて当然だ、な、立村。
美里:そうね。したくなる気持ちもわからないわけじゃないけど、でも痛い思いをした人のこと考えてよっていいたい。
上総:ただ、いじめられているかどうかって、人の判断が違うんだよな。こちらがどんなに痛くても、相手が友情のつもりだったら受け入れなくちゃいけないし。
美里:なに言ってるのよ自信なさげなこと、言うんじゃないの!!立村くん、痛いんだったら痛いってはっきり言わないとだめなんだよ。そういうことこそ、当然の義務だよ!
貴史:俺もそう思う。立村、もしかして俺たちにいじめられてるとか思ってねえか。
上総:(無言でかぶりを振る)


48.いじめられてるクラスメート・友達を見たら、あなたならどうする?

美里:もちろん! やめさせるに決まってる! だって最低だもん!
貴史:だわな、それが当然だわな。
上総:でも、それが「いじめじゃない」と言われたらどうする?
美里:なに言ってるのよ。第三者からみて傷ついていることがわかればそれは、十分「いじめ」の範疇に入るのよ!

49.うちのクラスはここが一番!!っていうのはありますか?あるとしたらどんなとこ?

美里:団結力はいいよね。やたらと。
貴史:特に体育系の燃え方はすげえよな。
上総:俺はあんまりそういうの好きじゃないけど……。
美里:立村くんの好みと私たちって違いすぎるよねえ。
貴史:お前どうしてこうも、暗いこと考えるんだよ。最近疲れてるんでねえの。

50.また、うちのクラスのこういうところが嫌だ!!っていうのあります?あるとしたらどんなとこ?

上総:頼む,俺に不必要な干渉してくるなよって、叫びたい。
美里:それって私に対するあてつけ?
上総:いや、そういうわけじゃないよ、ただ、菱本先生みたいに……。
美里:だって、本条先輩には何言われても言うこと聞いてるくせに、なんで私とか貴史の言うことにはいやな顔するのよ!
貴史:俺もそう思う。なんでだよ。

51.では、ここから話しを変えようと思います。ずばり!今ハマってることは?

貴史:鈴蘭優ちゃんのドラマ!
美里:あっそ、それがどうしたのよ。あの音痴でどへたな子のどこがいいんだか。
上総:それは人の好みだって。
美里:じゃあ立村くんは最近はまってることってなになに?
上総:うん、古レコード屋に行って、気に入ったのをあさってくることかな。それをテープに録音したり、好みの順番に入れ替えたり、あとFMラジオのエアチェックをしたり。
貴史:あの、眠くなるような、誰も歌ってねえ、つまんねえ曲ばかりか?
上総:悪かったな。俺の趣味はどうせ変なんだ。
美里:この前聞かせてもらった立村くん編集のテープなんだけど……。
上総:あれ、どうだった? 清坂氏の好みそうなのを考えたつもりなんだけど。
美里:(口をつぐみ必死に頷く)どっかの喫茶店でかかってそうな感じだよね。なんか眠くなるような。
上総:だから、疲れてる時聞くといいよ。すぐ眠れる。
貴史:立村、最近ほんっと疲れてるんだなあ。美里ももう少し立村に優しくしてやれよ。

 

52.そのことについて自慢しちゃってください!(例:こんなもの集めてるYO!とか。。。)

上総:俺は特別集めてるものないから、ほら、ふたりでどうぞ。
貴史:鈴蘭優ちゃんのポスターはこれで二十枚くらい、あと写真集は全部持ってるし、あと……。
美里:あんた鈴蘭優のことしか考えてないの? 私はねえ、最近お気に入りのモデルの女の子の切り抜きかな。すっごく可愛いんだよ! 鈴蘭優なんかとは違って! 外国の子なんだけど、お人形さんみたいなふわふわしたドレス着てポーズ取ってるの! 大好き! ああなりたいなあ。
貴史:もしかして、そばかすがやたらくっついている、お下げ編みの変な顔した奴か?
美里:男子にはわかんないのよ。可愛さの概念が違いすぎ! 立村くん見たことあるっけ?
上総:たぶんあるけど、覚えてないかもしれない。
美里:なんで?
上総:よっぽどでないと人の顔の区別つかないんだ。

53.でもこれって人に言うのは恥ずかしい?

美里:ぜんぜん!ね、今言っちゃったから、立村くんも貴史も、見つけたら必ず切り抜いておいてね!
貴史:俺も同じく。立村、優ちゃんの最新情報とかポスター手に入れられたら、頼むぜ。
上総:顔を分別できたら、きっと。

54.ケイタイ持ってますか?


上総:うちの父さんが移動電話って物持ってるけど、それのことだろうか?
美里:電話が持ち運びできるの?
上総:うん。ちょっと重たいけど、使える人は使えるんだって。
貴史:いいなあ。俺も欲しいぜ。
美里:私も欲しい!だっておねえちゃんたちに聞かれたくないこともたくさんあるもん!そういうものが手軽に使える時代来るのかなあ?

55.持ってる人は、着メロなんですか? 持ってない人は、もし持ってるとしたらどんなのがいいですか?

美里:ねえ、着メロってなあに?
上総:俺もわからないけど、着信音を変えられるって奴なのかな。普通の警笛みたいな音するだけだよ。うちの父さんのは。
貴史:もしかしてさあ、音楽で電話の音が変えられるのか? それとも留守番電話みたいな奴か?だったら、もちろん……。
美里:わかったわかった、鈴蘭優の最新曲入れるのね。


56.ニキビで悩んでません?

美里:う、するどいところを。立村くんはそういうのないきれいな肌、してるよねえ。男子には珍しく。
上総:そうかなあ。ふつうに顔洗ってるだけだけど。
貴史:痒いよなあ。やたらと夜かきむしりたくなるんだ。たまに目覚めたら血が流れてたりしてこええよ。ホラー映画みてえ。
美里:あんた、それってにきびじゃなくてアレルギーなんじゃないの?

57.好きなマンガは?

上総:マンガ、羽飛たちが貸してくれるのを読むだけだから、わからない。
貴史:やっぱし「砂のマレイ」だよ。「2」もはまるぜ。
美里:「砂のマレイ」ではやっぱし、キーン様命! 沈着冷静でやさしくって理想!
貴史:お前、それ立村の前で言うもんか、ふつう。


58.コミックスはバッチリ持ってる?

貴史:もちろん! あ、最近な、鈴蘭優ちゃん主演のドラマが女子の読む雑誌に連載されてるんだ。美里頼む、今度その本、貸してくれ!
美里:やあよ。
貴史:なんでだよ!
美里:だってすっごくエッチな本なんだよ!その雑誌って。私だって学校に持ってきたくなんかないよ。こずえに頼みなよ。こずえだったらたっぷりレクチャーしてくれるよ!
上総:(頷く)
美里:なんでそこで頷いてるのよ。
上総:俺も無理やり読まされた。教室で……。


59.マンガ以外で読んでる本ってありますか? あるとしたら、題名と感想を20字以内にまとめなさい(←強制じゃないです 笑)

上総:本書ききれないよ。一番好きなのはやっぱり「グレート・ギャツビー」かな。叶わない夢にしがみついて、いつか届こうとする姿ってやはり憧れるんだ。いいよ。清坂氏も読んだことあったっけ。
美里:読んだよ。けど、よくわかんなかった!
貴史:なにそれ。
美里:ええかっこしーの男が好きな女に振り向いてもらいたくて、豪華なパーティーやってひきつけようとするの。でも最後に女の旦那にはかられて、ええかっこしーの男は殺されるの。結局もとのさやにおさまっちゃってちゃんちゃん。
貴史:俺いつも思うんだけど、立村って暗い本ばかり読んでるよな。
上総:違うよ、そういう本じゃないよ。(説明しようとするが挫折)

60.映画好きですか?

上総:名画といわれるものは、母に無理やり見せられた。だからたぶん嫌いじゃないと思う。
貴史:アイドルかアニメならまかせろってんだ。
美里:あんたはどうせ、鈴蘭優が出てればなんでも名画でしょうよ!

61.今まで見た映画で心に残っているのは?

上総:だから選べないよ。古いのはよかったから。
貴史:鈴蘭優ちゃんの初主演映画「夢の燈篭」!
美里:あの「どへた」な演技のどこがよかったのよ!それ以前に、鈴蘭優あの時10歳だったよ。ロリコン!

62.どういうところがよかったですか?

貴史:鈴蘭優ちゃんのけなげで可愛いとこに決まってるぜ!
美里:どこがよ。エロ親父に騙されて全国連れて行かれて、最後は殺されそうになるなんて話、暗すぎ。
貴史:いいんだ。優ちゃんがいればなんでも許される!
上総:思い出した。その話って、実際の「小学五年生女子誘拐事件」を元にしたって奴だろ。あれ最後、殺されちゃうんだよな。実際は。
貴史:優ちゃんのけなげさにほだされて、自首するんだぜ。やはり可愛いと違うよな。
上総:現実はひどすぎるな……。



63.好きな芸能人は?(歌手は含まないで何人でもいいです)

上総:これはもう、羽飛に任せるしかないさ。あ、でも歌手は含まないのか。
貴史;優ちゃんはまず女優だからいいのだ!
美里:この系の質問は貴史に任せようよ、立村くん、だれか好みの芸能人いないの?
上総:芸能人はいないけど……
貴史:お前もしかして(上総の耳に)エロ本とか、ビデオとか、グラビアとかでいるんでねえの。
上総:(あわてて被りをふる)なわけないだろ! そんな。
貴史:お前夏休み、本屋で真面目な顔して写真集のとこうろついてたの見たことあるんだけどなあ。
上総:(青ざめつつ)そんな、たまたまだよ。
貴史:あとでこっそり、教えろよな!

64.好きなアーティストは?(何人でもいいです)
上総:ごめん、言ったらあとでとんでもないことになる。
貴史:俺ばかり優ちゃんのこと言ってるようでずるいぞ!
美里:立村くん自意識過剰過ぎ! なんでよなんで。
上総:いや、外国の人ならいいんだけど、日本の人って知り合いが多くてさ。
美里:もしかして、日本古典芸能の関係?だったら私知らないわ。

65.好きな曲は?(いくつでもいいzです)
上総:テクノのおとなしいものとか、ギターのソロとか、あとピアノのあまりきつくないジャズとか。
貴史:もういいかげん言い飽きた! どーせ俺は鈴蘭優ちゃん命だぜ!
美里:ねえ、パールシティーってかっこよくなあい?
貴史:むかつく、南雲の顔を思い出すのはたくさんだ!
上総:曲だけ聞けばいいのに……。

66.モー娘。をどう思いますか?(笑)

上総:なにそれ?
貴史:牛の一種か?
美里:社会の授業でこの前やったじゃない? たぶん、酪農問題に関することよ。難しいこと聞くよね。

67.好きなテレビ番組は?(何番組でもいいです)

上総:N●クラシックアワーと、あと報道番組。あまりうるさくないほうが好きなんだ。
美里:私はドラマかなあ。特に月曜21台にやってるものがいい。だっておしゃれだもん。
上総:テレビドラマってなんか、うそ臭く思える時ないか?
美里:だからいいんじゃないの! 立村くんだって映画好きなんだからそのくらい大目に見てよ。
貴史:俺はやはりベストテン番組とか……
美里:ああわかりました。鈴蘭優が出ていればなんでも好きなのね!

68.好きなテレビアニメは?(何番組でもいいです)

上総:すみません。ぜんぜん見ません。ついてけない。
美里:「砂のマレイ2」!もう気になる……!!
貴史:アニメだったら「マレイ」だな。実写だったら……。
美里:もういいよみんなわかってるから。

69.テレビ番組で、これだけは許せない!っていうのありますか?

上総:嘘の情報を流すことだろうな。やはり。ニュースでそれやられると腹立つ。
美里:うん。あと演技の下手なアイドルが出てるとか。(後ろで貴史に後頭部をはたかれる)
貴史:お前、要するに優ちゃんのことを認めてないってことだよな。
美里:別に一言も言ってないじゃない!(はたきかえす)
上総:でも、演技が下手な人を見ていると、だんだんその人の普段の生活のことが心配になってきて集中できなくなるってのはあるな。 騙すならとことん騙して欲しい。

70.インターネットはいつ頃からはじめましたか?

上総:インターネットってなに?
貴史:中の洗濯用ネット?なんだそりゃ。
美里: たぶん、痴漢の一種よ。下着泥棒の。菱本先生なに考えてるのかしら。妙にエッチな質問混ぜるかと思ったら、社会の問題も出したりしてさ。

71.好きなサイトさん、あったら教えてくださいな♪

上総:サイトってなに?
貴史:お前が好きな本とかそういう雑誌のことじゃねえの?
美里:よく読む雑誌とか、青潟限定のミニコミ誌とか、同人誌とか?
上総:ああそうか、そういうんだったら結構あるよ。父さんがよく持ってくるんだ。高校生の作ったミニコミとか。今度見せてやるよ。俺もそう言うのみたら作りたいって思ったし。
美里:立村くんとだと難しい内容になりそうでいや。
貴史:優ちゃんファンミニコミなら作ってもいいぞ。

72.あなたの得意なこと(特技)ってなんですか?

貴史:運動大抵オッケー。あとは芸術的な絵を書きまくる!
美里:可愛い感じのおしゃれとか、お化粧とかかな。あ、お化粧は内緒よ。まだ学校にはしてきてないから。立村くんの得意なことはもう決まってるよね。
上総:どうせ俺は語学馬鹿だし。
美里;いいじゃないの。この前だって東南アジアの人たち、みんな方言違ってたのに、全員と話して意思疎通させてたじゃない! 英語じゃない言葉いっぱい使ってさ!
貴史;お前、外国語できて一番役立つことってなんだ?
上総:日記にばれないように、本音を書けること!

73.逆に苦手なことって何ですか?

上総:どうせ俺は計算の出来ない奴だよ。悪かったな。
貴史:いじけるなっつうの。でもなあ。九九くらいは暗記してるだろ。
上総;それは機械的に。だからおつりの計算はたぶん間違ってないと思う。
美里:でもいざという時に指で計算するのはなぜ?
上総:やはり最後には確認しないと大変だから。
貴史:お前、あきらめて電卓買えよ。

74.人の性格で苦手なタイプってありますか?

上総:菱本先生みたいな奴!
美里:気持ちはわかるけど、そんなやな奴じゃないよ。立村くんの思い込み激しすぎ。
貴史:右に習え。
上総:じゃあなにか? あんなふうに人が具合悪くなってひっくり返っていて、そう言うときにしつこいくらい質問あびせてくる奴のどこがだよ!
美里:じゃあ、私たちが立村くんのこと心配して、いろいろ聞くのも迷惑?
上総:(しばらく黙り込む)時と場合に寄る。
(この辺詳しくは「葉月の流星」を参照のこと)

75.自分は八方美人であると思う?

上総;そのつもりはないけど……。
貴史;うそつけ。ったく。
美里:自覚がないってのが一番よ、私とかのように裏表ない性格になればいいのにさ。
上総:お前ら、俺のことをそう思ってたのかよ。
貴史:当たり前だろ、自分の胸に手を当ててよーく考えてみろよ!
上総:(非常に傷つくが)もしそう思われるようなことしてたら、ごめん、俺が悪かった。
美里:そういうとこがあんたの八方美人な性格っていうのよ、怒るなら怒りなさいよ!

76.今から入試心配じゃない?

貴史:もう受ける気ねえよ。このまま青大にまっすぐ行きてえな。
美里:私も。できれば商学部がいいな。
上総:青大附属でたらどこにも入れてもらえないと思う。
美里:本当は本条先輩にくっついてどこまでも行きたいくせに。
上総:うん、本条先輩大学で戻ってきてくれないかな。

77.友達は多いほうだと思う?

上総:昔に比べたら。
美里:生まれつき友だちは多いね。でも男子の方が話しやすいんだよね。
貴史:多いけど……どういう奴が友だちっていうかにもよるわな。まあ、立村、お前は友だちの範疇に入ってるからな、心配すんな!

78.お兄さん・お姉さんはいますか?
美里:ずうずうしい姉がいます!
貴史:うちの姉ちゃん、まあうるせえな。美里は知ってると思うけど。
上総:一人っ子だから気楽だな。でも本条先輩みたいな人が兄さんだったらなあ。
美里:で、こずえがあんたの姉さんね。
上総:血がつながってなくてほんとよかった。怖いよあの人。


79.では、弟さん・妹さんはいますか?

美里:妹はねえ、とにかくうるさい! なんでも口答えする! すっごくむかつく!
貴史:優ちゃんみたいな妹だったらほしいかもな。
上総:だから一人っ子だってさ。
美里:立村くんにとって妹って、杉本さんみたいなタイプでしょ。
上総:うーん、どうかな。むこうは露骨に嫌がると思うよ。
貴史:あの、胸のでかい子だろ。俺はやだね。ああいうのは。

80.ぶっちゃけ、彼氏・彼女はほしい。 それとも「もういるよ〜だ< `∀´>」ってか!?

貴史:美里、立村、もう何も言うなよ。俺は優ちゃん命だから操を立てるのだ!
上総:チャンスはいっぱいあるってのに、もったいないよな。羽飛。
美里:そうよ。ねえ立村くん。やはり(耳もとで)こずえとくっつけるほうがいいと思わない?
上総:(同じく耳もとで)賛成。なんとかせねばな。
貴史:なあにひそひそいちゃついてるんだ!お前ら!

81.また話戻ります。あなたの学校は、文化祭ありますか?

上総:あります。やたらと派手なのがあります。でも毎月派手な全校集会やってたら、慣れっこになるな。
美里:そうよね。日常だよね。
貴史:けど委員会やってる奴ならいいけど、部活やってる奴には関係ないみてえだぞ。
上総:来年のこととかもそろそろ考えないとまずいよな。

82.どんなことやりますか?(例:演劇部の発表会 等)

上総:有志の演劇、バンド演奏、クラシック演奏会。美術発表。よくあるといえばあるんだけど、みんな細かいところに凝るんだ。美術ひとつにしてもなんにしても。
美里:疲れてるね。立村くん、お疲れ様。あとでなにかしてあげようか。
上総:ありがとう。ジュース一本おごってもらえるとうれしいな。
貴史:(小さな声で)どうして「チューしてくれ」っていわないんだ、立村!

83.ほかにも、「うちのガッコにはこんな行事あるよ!」ってのはありますか?

上総:冬休み評議委員会製作の「ビデオ演劇」、音楽委員会の「音楽発表会」あと、だいだい毎月行われる全校集会のイベント、あと雪合戦、とにかくいろいろだな。そうだ、冬は百人一首大会もある。
美里:立村くん、どうしてないの。体育大会とか、球技大会とか。
上総:あまり好きじゃないし。
貴史:俺、行事よりもいろんなのに首突っ込むほうが好きなんだよなあ。

84.「うちのガッコはここがすごい!」ってのはありますか? あったら教えてください♪

上総:委員会活動につきます!
美里:うん。これはすごいよね。部活いらないもん。
貴史:俺もやっぱ、体育委員やるべきだったなあ……。
美里:こればっかりはねえ、部活で妥協すれば? ほら、バスケ部が待ってるよ。

85.おもしろい先生っていますか? いるとしたらどんな先生ですか?

上総:変な先生ばかりだよな。
美里:だから、菱本先生って、熱いけどいい奴じゃない。
貴史:うん。でも立村にそれを言っても無駄だな。心底嫌ってるもんな。
上総:どうしておまえらあんな奴が好きなんだよ!

86.今までの学校生活の中で一番恥ずかしかったことは?

美里:今言わなくちゃいけないの? 私言わない。
貴史:そりゃあ教室で……(口封じされ殴られる)
上総:答えたくないな。
貴史:お前も過去が暗いもんな。でもな、美里だって、今思えば恥ずかしいことしてるんだぜ。言っちまえ。
美里:絶対いや!
貴史:(美里の耳に)ほら、立村だってそうすれば、平気で答えるかもしれねえじゃねえか。
美里:(ささやきかえす)できないよ。教室で……した、なんて。
貴史:(さらに) あれは事情が事情だろ。お前が悪くねえんだから、立村だってそのくらいわかるしな。
美里:(首を振る)できないよ。いや。
貴史:(首を竦めて)あのさ、立村、お前、ねしょんべんとかしたことある?
上総:あるといえばあるしないといえばない、かな。覚えてないんだ。
貴史:俺さ、小学校四年までねしょんべん直らなくてさ、クラスキャンプのときにやっちまったことあるんだ。
美里:貴史、嘘でしょ、そんな(制される)
貴史:あんときは死ぬほど恥ずかしくってさ。 まじでまずいって思って慌てて隠したんだ。気付かれなかったし、夏だったからよかったけどなあ。
上総:(頷いて聞いているが)ばれなくてよかったよな。もしばれてたら、生きてられないよな。
貴史:(美里にささやく)やめといたほういいかもな。立村、たぶん美里の話を聞いたら死ぬほど心配しまくるぜ。俺のことですら「生きてられないよな」だもんなあ。
美里:うるさいっ!もう恥ずかしいこと、言わないでよ!(詳しくは「少女の時 ふるえる時間」を参照のこと)

87.ちょいと真剣な話。非行といったら何を思い出す?

上総:シンナー、暴走族、 不良。ってとこかな。
貴史:不純異性交遊。
美里:ねえこの不純ってどういうこと?
貴史:お前らがしてること。(叩かれる)
美里:あんたなに考えてるのよ!変態!
上総:本条先輩がしてるようなことか?

88.アウトロー(死語)なクラスメートはいますか?(「アウトロー」=「道を外れた」という意味です) 89.未成年の喫煙・飲酒についてあなたはどう思いますか?

上総:無言で俺を見つめ返すのはやめてくれ。
貴史:まあ、お前酒煙草だめだよな。
美里:道は外してないけど、クラスで浮いてることは確かよ、立村くん。
上総:本条先輩よりはましだよ!

90.覚せい剤や、シンナーについて、あなたはどう思いますか?

貴史:やだ、絶対に、やだ。
美里:上に同じ!
上総:それ以前に近寄りたくないな。どうでもいいけどシンナーって技術の授業に使うだろ。あんなの吸って楽しいか?

91.もし89や90みたいなことを、友達に誘われたら断りきる勇気はありますか?

上総:逃げる。死にたくない。
貴史:もちろん。俺も人生棒に振りたくねえよ。
美里:よかった、あんたたちまともね。
上総:でも、自分がいやだからってだけであって、本当は相手にもやめるよういえることが大切なんだろうな、きっと。


92.はっきり言って忘れ物が多いほうですか?
上総:今はそうでもないです。それ以前にしないように、ロッカーに教科書置いてます。辞書も隠してます。
貴史:隣りのクラスから借りる!
美里:たまにやっちゃうんだよねえ。いい友達が多くて救われてるけど。


93.(中学生のあなたが考える)『学校』とは?
貴史:小学校の時はバトルの場所。今はなんか楽しいレジャーランド。
美里:この辺は貴史と共通するかもね。
上総:人間らしい空間……たまに苦しい時もあるけど。

94.(中学生のあなたが考える)『勉強』とは?

上総:面白い時は面白いけど面白くない時は無視したいもの。
貴史;第一勉強好きな奴なんているのかよ。
美里:いるわよ、あんたの隣りに(と上総を指差す)。
上総:いや、そういうわけじゃないよ。ただ英語とか国語とか、そういうのは面白いからさ。
美里:で、あのわけのわからない「グレート・ギャツビー」なんか読んでるわけ。
上総:でも数学はわからないな。いったいあれになんの意味あるんだ?
美里:もっと好きなことだけ勉強できればいいのになあ。立村くん、大学の授業はどうなの。
上総:ただ教室で話聞いてるだけ。だから勉強って感じしないんだ。今度潜るか? 一緒に。
美里:やめとく。だって寝ちゃいそう。
上総:今度杉本も一緒に潜るとか言ってたから。誘ったつもりなんだけど。
貴史:(美里をつついて)寝てもいいからついてけよ。あの胸のでかい子に迫られたらどうするんだよ。
美里:……わかった、ついてく。

95.(中学生のあなたが考える)『遊び』とは?

美里:友だちと洋服チェックに行くこと!
貴史:とにかくサッカーとかバスケとか、放課後走ることだな。気兼ねなく。
上総:本条先輩と一緒に卓球したり、いろんなもの見に行ったり、話したり。かな。
美里:立村くん、本条先輩以外で遊び仲間って、ほんといないの? あんた、これでホモ説確定してなにも言えないよ。
 

96.(中学生のあなたが考える)『友達』とは?

貴史:心の底から話し合えて殴りあえて、それでも付き合いが続く奴。
美里:うん。そうだね。お互い自立してなくちゃ、いや。もたれかかられるのっていや。
上総:お互い対等であることだな。上とか下とかの関係じゃなくて。
美里:じゃあ、本条先輩はどうなの?
上総:だってさ、本条先輩は先輩だから別だよ。

97.一言申してください。今の中学生はこれでいいのかぁ!!

上総:今のままがよくなかったら、どうすれないい?
貴史:少なくとも南雲みたいなたらしのまねはすべきではない!
美里:いいも悪いもないけれど、でも、自分のことをしっかり持ってることが大切だと思う。立村くんも、もっと自信持ちなよ。だからこずえや本条先輩に「ガキ」って言われるんだよ。

98.将来の夢は?

美里:ファッションデザイナー、なんて無理か。でも意地でもお嫁さんになんてならないからね!
貴史:全世界を股にかけて冒険家、なんてどうだ?
上総:翻訳家になれたらいいな。あと、同時通訳の仕事もしてみたい。とにかく語学を使える仕事につきたい。・

99.今の中学校生活は楽しいですか?

貴史&美里:もっちろん!
上総;楽しいことと辛いことと半々だけど、おおむね、満足、かな。本条先輩もいるし。
美里:だからあんたはどうしてそうまで……(ため息)もういいわ。どうせ私は本条先輩以上になれないのね。
上総:(意味がわからず)本条先輩異常? 確かにあの人、異常なとこあるけど。
美里:もういい、勝手にして!

100.ご苦労様でした。最後に一言!

貴史:おい、この内容、どうやって提出する?
上総:この三人が同じ内容だったら一発でばれるだろ。
美里:だから、少しずつ変更しとくのよ。そうしないとしゃれになんないわよ。
貴史:しっかし疲れたな。あーあ、でも今日つくづく思ったのは。(上総を見て)
美里:立村くんってやっぱり……なのね。
上総:なんだよ、やっぱりって。
貴史:(上総の肩に手を置いて)立村、お前の嗜好がどういうもんかはわからねえけど、ただな。美里の前ではやめとけよ。
上総:(きょとんとして)なにをだよ。
美里:(割り込む)どうせ立村くんが好きなのは本条先輩なのよね! この問題でよーくわかったわよ!
上総:(わけがわからない顔で)だってさ俺にとって、本条先輩は理想なんだから。
貴史:(どつぼにはまったとため息交じりで)さ、今日は解散だ! 美里、とにかく出ようぜ。立村も、もう少し頭を冷やせよ。ったく、ほんっと……(上総には聞こえないように美里に)あいつ、どうしようもなくガキだってことがよーくわかったぜ。
美里:知らない。帰る! もう、大嫌い!(上総に聞こえないように)


──エピローグ──


 サングラスをかけ、いかにも就職活動風のかっちりしたブレザーを纏い、煙草を吸っている奴が、後ろのテーブルに座っていたことを、三人は気付かなかったらしい。かばんを抱えて疲れきった表情で立ち上がっていくのを彼は眺めていた。
 マイクロテープレコーダーを止めて、彼は、三人の食い散らかしたスナック菓子の包みを処分しつつ、つぶやいた。

──だから立村、お前はガキだっていうんだよ。

 彼はめがねを外し、ほんの少し目のふちをぬぐった。
 煙草の巻紙を器用に取り外し中身を口に。
 シガレットチョコレートだった。髪の毛をかき混ぜ、彼……本条里希は、上総の座っていた席をじっと見つめ、学生食堂から出て行った。夕暮れの真っ赤な空が、彼の姿を覆い隠していった。




 

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