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〜青潟大学附属シリーズ・二次創作小説〜
芙蓉 雅作
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     18 


 ──女ってやつはわからねえ。
 普通あそこまでしておきながら、たかがみりん一本のために帰るか!?と俺は声を大にして言いたい。結局きのうはラブホでHなビデオ見て、一発抜いてから帰ったけど……一体あいつはなんのためにあんなことをしたんだろう?
 考えれば考えるほど、幾つものなるとが頭の中でぐるぐるまわりだす。
 ──わからねえ、女ってやつはほんとにわからねえ。ようするにあいつ、ただ単に馬鹿なだけなんじゃねえのか? 相手が俺じゃなくても、面白い映画とごはん御馳走してくれたから、とか言って男をホテルに誘うんじゃねえだろうな!? もしそうだったとしたら……。
 これから俺はストーカーみたいにあいつのこと尾けまわして、変な男が寄ってきたら、竹刀か金属バット、あるいはゴルフクラブかなんかで、相手の男を撃退しなけりゃならん。
「まったくどうなってるんだ……女ってのは……」
 俺がぶつぶつ呟いてると、横で更科が
「だから、やめろってばさ。その独り言いう癖。最近とみに不気味だぜ、難波くんてば」
「おう、わかってるともさ。俺は金輪際、あいつに男を寄せつけないために、これから毎日素振り千回して鍛えるんだ」
 駄目だこりゃ、というように更科が前の席の天羽のことをつつく。振り返る天羽。
「ラブホテルまでいっていたせなかったってのは、たしかにつらいわなあ。素振り千回でもしなけりゃ、欲求不満にもなるわな」
 3−Aの壇上では、二年の評議が来月にあるファッションショーの段取りを説明している。でも俺は今、とてもじゃないけどそれどころじゃなかった。隣の列の席、前のほうで、近江と霧島がいちゃいちゃしてるからだ。なんだあいつら、女同士で体を寄せあったり、肩に頭をもたせかけたり……クソッ! 面白くねえ。
 バキッ!とHBの鉛筆を一本犠牲にすると、まわりの連中が俺のことを振り返る。どうどう、と馬にでも対するように、宥めてくる更科。
 次にあいつとデートできんのは二週間後か。チッ、なんだか二年後くらいの話に思えるな。




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